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my story

「できるだけ健康にはたらき続けたい。」

 当時、看護師キャリアのスタートと同時にシングルマザーとなった私の、たった一つの望みでした。

海外出産をきっかけに興味を持った医療の道へ。

しかし、大黒柱となった私ががむしゃらにキャリアを追い求めるわけにもいかず、

もっとも優先すべきは「無理をすることなく母子ともに健康に生活し続けること」でした。

しかし実際の現場では、そのたった一つの望みさえ叶わず、募集時の条件と全く異なる勤務状況により、

やむなく転職を繰り返さざるを得なくなりました。

 日本には転職を繰り返すことに対して批判的な人も未だおり、

その心無い言葉に心が折れそうになる経験も一度や二度ではありませんでした。

そして、心が不安定になると、人はパフォーマンスが十分に発揮できないばかりか、

キャリア形成にまで影響するということを実感しました。

 そんな厳しい状況の中でも、

心を病まずにはたらいてこれたのは、外部のメンタルヘルスケアセミナーやカウンセリングのおかげでした。

 

客観的な意見や考え方に触れることで、心のメンテナンスを行えていたのだとおもいます。

メンタルヘルスについては長年個人の領域とされてきましたが、これまでの経験から感じたことは、

組織の成果や持続的な発展には、一人一人が心身ともに健康で、高いパフォーマンスを発揮できる環境が欠かせず、

そのために組織は、フィジカルケアのみならずメンタルケアにも踏み込んだ環境整備をする必要があるということです。

「できるだけ健康にはたらき続けたい。」

 誰もが持つであろうこの願いに組織が積極的に応えるなら、

「はたらく人は病まずに、辞めることなく、自然体で良いパフォーマンスを組織に提供し続けられ、

そしてそれは持続可能な組織の繁栄として還元される。」=「ワークエンゲージメントの高い状態」

と私は確信しています。

 はたらく=「傍(はた)を楽にする」。

 

はたらく人が傍らにいる人を楽にしながらも、自身も「楽に自然体で健康に」はたらき続けることができ、

ひいては良いパフォーマンスを発揮して組織とはたらく人がWin‐Winの関係性を継続する。

そのために、フィジカル/メンタルに隔てのない予防医学全般の専門家である保健師だから実現できる、

両側面のサポートを通して組織に、人に寄り添い、伴走していきたい。

それが私の願いです。

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